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2023年12月14日

令和五年十二月 月釜 

先日の日曜日、浜松市茶室松韻亭にて裏千家淡交会浜松支部の月釜席主を務めました。今回はバレエ《くるみ割り人形》の趣向です。天気に恵まれ、予想以上に大勢のお客様にご来席いただき、社中一同もてなしに励みました。お客様には楽しんでいただけたようで、様々な感想をいただいております。

令和五年十二月 月釜 
総勢18名。水屋は今回も師匠の三谷宗由先生に指揮をお願いしました。

令和五年十二月 月釜 
菓子は《わらべ心》、清水の竹翁堂製です。皿は《CANASA》というブランドで活躍する社中の陶芸家の作。意見を出し合いつつ、試作を重ねました。黒丸はネズミ軍、白角はおもちゃの兵隊を表し、交互にお出しすることで双方の戦いをイメージしています。

令和五年十二月 月釜 

令和五年十二月 月釜 
クリスマスにちなみ、寄付には《天使の翼》、待合には時祷書《東方三博士の礼拝》を掛けました。

令和五年十二月 月釜 
《くるみ割り人形》はクララの夢物語なので、本席の掛軸には明恵上人筆の《夢記》を選びました。

令和五年十二月 月釜 
香合の《胡桃》もCANASAの作品。本物みたいと好評です。


令和五年十二月 月釜 
花はこの日に合わせてくれたように蕾を膨らませた椿《白比咩》。古銅の花入に。益田鈍翁旧蔵の若狭盆を付けました。

令和五年十二月 月釜 
千歳棚に前田正剛氏の水指、独楽平大棗は10代中村宗哲の作。千歳棚を横から見ると、十字架のよう。釜は大西五郎左衛門の尾垂、雪花紋の炉縁が華やかさを添えます。

令和五年十二月 月釜 
茶碗は河井寛次郎の呉須筒描碗。圧倒的な存在感です。

令和五年十二月 月釜 
愛らしい花模様のシュガーポットを火入に見立てました。莨盆は行李蓋。

【会記】
・・・天使の翼18世紀
待合床・・・時祷書零葉東方三博士の礼拝15世紀フランス ルーアン

・・・・・・
・・・・・明恵上人筆夢記断簡
・・・・・椿白比咩
・・・古銅 
・・・・・唐物若狭盆鈍翁所持
・・・胡桃CANASA造
・・・・・オルゴール花のワルツ
・・・・・・バレエくるみ割り人形プログラム1935年ドイツ歌劇場
風炉先・・・寄木瓢透井川信斎造
・・・・・尾垂陸游詩大西五郎左衛門造
・・・雪花紋幸悦造
・・・・・千歳棚長潤造
・・・鉄絵掛分釉描銘 入道前田正剛造
・・・独楽平大棗10代宗哲造大徳寺大光院 大嶺宗松和尚花押
・・・銘 星降る街角海田曲巷造
・・・呉須筒描河井寛次郎造
・・・・・安南17世紀ベトナム
・・蓋置・・南鐐一葉11代浄益造 
・・建水・・脇差吉向十三軒造
・・・萩の白山田園詰
・・・銘 わらべ心竹翁堂製
・・・・・白角 黒丸CANASA造
・・・行李蓋
・・火入・・シュガーポット19世紀イギリス
下座床・・・山本容子筆銅版画DEGAS








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Posted by うえまつ茶道教室 at 01:53│Comments(0)茶道いろいろ古美術茶会稽古
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