2023年08月30日
【葉月の稽古】その五
残暑厳しく熱中症気味の時もあり、注意しなければなりません。それでも夜は虫の音の合唱に癒されます。



花は木槿。信貴形(志貴形)の水瓶に入れてみました。水瓶は室町時代の作と聞いています。重厚な水瓶に白の木槿がよく映えます。


菓子は《ひさご》。清水の竹翁堂製です。

掛物は空海が詠んだ漢詩《後夜仏法僧鳥を聞く》。江戸時代後期の真言僧、法幢の筆です。法幢は摩訶耶寺の住持を務めました。ブッポーソーと鳴くのは実際はコノハズクで、仏法僧鳥はギャーギャーと鳴くとか。


待合には《不動明王図》を掛けてみました。江戸時代の古筆鑑定家、古筆了佐が承応元年(1652年)に大應禅師へ寄進したものです。大津絵に通じるところがあります。
9月2日(土)午前の稽古は仙遊之式、9月5日(火)午前は平花月を予定しています。2日は1人、5日は2人余裕がありますので、参加を希望される方はメールにてお申し込み下さい。
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。