2025年01月21日
【乙巳 社中初釜】
一昨日、社中の初釜をクリエート浜松にて催しました。茶席は午前と午後に設け、点心は一同で。社中のご家族やご友人を含め総勢48名が参加して下さいました。心より感謝申し上げます。












点心は浜北のビラックスにお願いしました。




恒例の干支みくじも皆さんをお迎えしました。

床の間の掛軸は石清水八幡宮一ノ鳥居にかかる扁額の拓本です。この扁額は藤原行成筆の原本を松花堂昭乗が書写し、それを彫り出したものと伝えられています。「八」の字が鳩になっています。

待合には山田秋衛筆の《尾張浜主図》を掛けました。尾張浜主は9代の天皇に仕えた舞の名手です。113歳に至っても軽やかに舞ったそうなので、浜主のような長寿を願って。小ぶりの獅子頭も無病息災を祈念して飾りました。

菓子は《花びら餅》。浜松の花鼓製です。田中表阿弥の縁高に。

干菓子は京都の末富製の《うすべに》、清水の竹翁堂製のすり琥珀《梅花》。八代宗哲の中丸盆に盛りました。




及台子の濃茶点前、薄茶点前は昨年許状を取ったうちの4人です。昨年末から稽古してきました。

釜は大西五郎左衛門の作で、中国の詩人、陸游の詠んだ詩《試茶》が鋳込まれています。中国語に堪能な社中がこの詩を朗読したところ、発音が綺麗と大好評でした。



ご来席の皆様に見守られて7名に許状を引き継ぎました。
狭く暑い水屋で頑張った水屋の皆さん、美味しい濃茶を練り、薄茶を点て、点心も準備し、一日お疲れさまでした。そして、ありがとうございます。
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