【弥生の稽古】その一
三寒四温、少し寒くても春色の着物や帯を選びたい気分です。
菓子は上巳の節句にちなんだ《ひちぎり》。清水の竹翁堂製です。
ようやく咲いた貝母と椿《玉之浦》を曽呂利に入れてみました。
床の間には池玉瀾筆の《山水図》を掛けました。杖をつきつつ山道を往く老人や水牛の背に乗る少年、樹齢を重ねた松が描かれ、何とものんびりとした気分になってきます。池玉瀾は江戸時代の文人画家、池大雅の妻で、自らも絵をたしなみました。
待合の掛物は芳賀幸四郎氏の一行《松老雲閑》です。
今月後半の研究会に向けて平花月の稽古を行っています。平花月は稽古するほどに新たな気づきがあり、茶の湯に大切なことが含まれていると実感します。
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