【水無月の稽古】その三

うえまつ茶道教室

2024年06月23日 21:32

朝からの雨の日曜日。灰形と炭手前に初めて取り組んだ方は左利きなので、火箸がうまく使えずに苦戦していました。

菓子は蓮根製の《はちす》。美濃忠製です。姿、銘ともに洒落ています。

拙宅でもようやく桔梗が咲き始めました。きれいに咲き分けとなっています。角谷沙村氏の龍耳花入に。

掛物は空海が詠んだ漢詩《後夜仏法僧鳥を聞く》。江戸時代後期の真言僧、法幢の筆です。法幢は摩訶耶寺の住持を務めました。ブッポーソーと鳴くのは実際はコノハズクで、仏法僧鳥はギャーギャーと鳴くとか。

待合には五鈷鈴を置きました。当時のものと思われる舌も残っており、鳴らしてみると、透き通った音色が響きます。鎌倉時代の作でしょうか。

稽古への取り組み方も人それぞれです。テーマや目標をもって稽古に臨むと上達が早いように思います。私も見習いたいものです。




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